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〈読書日記〉STARTUP(スタートアップ):アイデアから利益を生みだす組織マネジメント

今日は「STARTUP(スタートアップ):アイデアから利益を生みだす組織マネジメント」を読み終わったので、その記録です。

基本情報

・タイトル:STARTUP(スタートアップ):アイデアから利益を生みだす組織マネジメント
・著者:ダイアナ・キャンダー (著), 牧野 洋 (翻訳)
・発行:2017/8/25

採点 (5点満点。総合は10点満点)

主張が明確か:4

主な主張は「商品づくり、広告、従業員の採用などに資金を投じる前に、自社のサービスで解決できる課題を持った顧客を見つけること。」です。繰り返し同じことを言っているので、主張は十分すぎるほど伝わります。

読みやすさ:4

物語調なのでスラスラ読めますし、内容も入ってきやすいです。この本最大の長所かも。

内容が整理されているか:2

物語調なので、体系だった内容にはなっていない。

自分にとっての内容の新規性・インパクト:2

「アントレプレナーの教科書」や「リーン・スタートアップ」と基本的な主張は同じなので、新規性は薄い。

また読みたい度:3

ポイントだけ読みたい。通して読むほどではないかな。

総合:7

主なメモ

この本の記録しておきたい点は以下のところです。ちなみに、枠の中は本の内容を元に私の方でまとめたものなので、引用ではありません。原文のニュアンスを損なわないように配慮はしていますが、ご注意ください。

インターネットの普及などに伴い情報が溢れかえっていて、テレビのコマーシャルなどでうまくマーケティングしても効果が薄くなっている。顧客に向かって「ここに問題があるよ」と言ったところで納得してもらえない。顧客が既に抱えている問題を解決してあげること。

「僕が思うに、あなたはこの点に困ってますよね!」というスタンスはダメだということですね。

顧客にとって本当に深刻な(この本では「偏頭痛級の」と表現している)問題に絞り込んで解決策を見出すこと。

「確かに改善されればいいけど、なきゃないでいいかな」程度では買ってもらえない、ということですね。これは肝に銘じておかないと忘れそう。

お客が何に困っているかインタビューするときは、
①狙っている顧客層に相手が属していることを確認してからインタビューすること。
②相手に自由に回答してもらえるように質問すること。(誘導してしまわないよう細心の注意を払う。)
③インタビュー開始時に、何かを売りつけるつもりはないとはっきりさせておくこと。

インタビューのコツです。特に2点目が大事だと思いますね。

相手が本当にその課題の解決を望んでいるかは、その相手が実際に自分のお金を払うかどうかで判断する。その判断は、実際にはまだ製品が出来上がってない段階でもよい。

え、まだできてなくてもいいの!?と驚きました笑
それくらい困っている課題を探せ、ということなのでしょうかね。

まとめ

いかにもアメリカの物語のセリフらしい持って回ったジョークやら言い回しが少しうっとおしいですが、読みやすいですし、主張が絞られている点はいいと思います。よかったら読んでみてください。

ABOUT ME
nuk
理論を学ぶだけでなく、実際に使ってみる、実践型経営コンサルタント。 東京大学法学部卒業後、キャリア国家公務員になるも、ビジネスで身を立てるため現職へ。